遺品整理では、慌てて片付けるうちに「あとで大切だったと気づくもの」や「実は価値がついたかもしれないもの」まで、まとめて処分してしまうことがあります。とくに業者にすべて任せると、家財と一緒に価値ある品まで運び出されてしまうケースは少なくありません。
このページでは、捨ててはいけない遺品を ①お金・手続きに関わるもの/②価値がつく可能性があるもの/③心の遺品 の3つに分けて整理しました。捨てる前に「確認すべきもの」「査定を検討したいもの」が一目で分かります。
大切なご家族を見送られたなかでの片付けは、心身ともに大きな負担がかかります。少しでも「捨てて後悔した」を減らせるよう、判断の目安としてお使いください。
これらは価値というより「捨てると相続や解約の手続きで困る」ものです。買取ではなく、まず探して保管してください。処分は手続きがすべて終わってからでも遅くありません。
封筒や本の間、仏壇の引き出し、衣類のポケットなどから見つかることがあります。故人の遺した現金は相続財産にあたります。金額にかかわらず、見つけたら記録しておくと後の手続きがスムーズです。
口座の解約や相続手続きに必要です。通帳と印鑑は別々の場所にしまわれていることが多いので、それぞれ探しましょう。
土地・建物の名義変更(相続登記)に関わります。2024年から相続登記は義務化されており、放置すると過料の対象になる場合があります。
生命保険は請求しないと支払われません。証券が見つからなくても、保険会社の郵便物やクレジットカードの引き落とし履歴が手がかりになります。
証券会社からの取引報告書や、ゴルフ会員権などの証書。デジタル化された口座もあるため、パソコンやスマホ内の情報も確認が必要です。
お金・手続きに関わる書類は、片付けが始まると出てこなくなります。丸ごと業者に任せる場合でも、この5点は事前に探し出して手元に保管しておくことをおすすめします。
「古いから」「使わないから」で処分してしまいがちですが、需要や希少性によっては値段がつくことがあります。判断に迷うものは、捨てる前に無料査定で確認するだけでも損を防げます。金額は品物の状態や時期で変わるため、あくまで「査定を検討する価値がある」という目安としてご覧ください。
金・プラチナ・ダイヤモンド、ブランド時計など。素材そのものに相場があるため、壊れていても価値が残る場合があります。
こんなものが対象:指輪/ネックレス/金歯/腕時計/記念コインなど
▶ 貴金属・時計をまとめて無料査定してもらう(バイセル)
作家物の器や掛軸、茶道具などは、価値が分かる専門店でなければ判断が難しい品です。見た目が古びていても、専門の鑑定で評価が変わることがあります。
こんなものが対象:壺/花瓶/掛軸/茶碗/古い置物など
▶ 骨董・掛軸・茶道具を無料で査定してもらう(古美術永澤)
額縁に入ったまま押し入れに眠っていることが多い品。作家やジャンルによって評価が分かれます。
▶ 絵画・美術品を無料査定してもらう(獏)
タンスに眠る着物や帯。作家物や産地物、状態の良いものは需要があります。「サイズが合わない」「もう着ない」でも、捨てる前に確認する価値があります。
▶ 着物・帯を自宅にいながら無料査定(ウリエル)
毛皮のコートやショールは、種類や状態によって評価されることがあります。処分の判断が難しい代表的な品です。
▶ 毛皮を無料で査定してもらう(ウリエル)
フィルムカメラや一眼レフ、古いレンズは、いまも一定の需要があります。動かなくても部品取りとして評価される場合があります。
▶ カメラ・レンズを無料査定してもらう(ウリエル)
アルバムにまとめられた切手や、記念硬貨・古い紙幣。額面以上の評価がつくことがあり、専門の査定が向いています。
▶ 切手・古銭をまとめて無料査定(ウリエル)
供養に出す前に、査定の対象になるものもあります。処分に気が引ける品だからこそ、専門店に相談する選択肢があります。
▶ 人形を無料で査定してもらう(COYASH)
バッグや財布などのブランド品のほか、まとめての衣類も引き取ってくれるサービスがあります。「大量にあって捨てるのが大変」なときの選択肢になります。
▶ ブランド品・衣類を無料査定してもらう(アクイール)
ギターやピアノなどの楽器、未開封のお酒(ウイスキー等)、ブランド香水、作家物の食器なども、品目ごとに買取の対象になることがあります。「これは値段がつかないだろう」と決めつける前に確認できます。
▶ その他の品を品目別に無料査定(ウリエル)
品目が多くて振り分けが大変なときは、いろいろな品を一括で見てくれる総合買取に、まとめて査定を依頼する方法もあります。仕分けの手間を減らしたい方に向いています。
お金にも査定にもならないけれど、あとから「残しておけばよかった」と感じやすいものです。時間が経ってから気持ちが変わることも多いため、判断を急がないことをおすすめします。
一度処分すると二度と戻りません。すべてを残すのが難しい場合は、写真だけデータ化して保管する方法もあります。気持ちの整理がつくまで、段ボール1箱ぶんだけでも保留しておくと安心です。
写真・連絡先・SNS・ネット口座など、故人の大切な情報が残っている場合があります。中身を確認できないまま処分すると、必要な手続きに気づけないことも。急いで捨てず、まず保管を。
「無料で引き取ります」と訪問してきた業者に、あとから高額な料金を請求される、価値ある品を安く持ち去られる、といった相談が消費生活センターに寄せられています。その場で即決せず、内容を書面で確認しましょう。
片付け業者にすべて任せると、価値のある品も家財と一緒に処分されがちです。値段がつきそうなものは先に査定へ、残りを処分へ、と分けると納得感が高まります。
多くの査定は無料で、依頼したからといって必ず売る必要はありません。「これは価値がないはず」という思い込みで捨ててしまう前に、確認だけしておくと後悔を防げます。
遠方にお住まいで時間が取れない、量が多くて手に負えない――そんなときは、仕分けから運び出しまで任せられる遺品整理業者に相談する方法があります。複数社を比較して、料金と対応を確認してから決めるのが安心です。
いきなり1社に決めず、複数社の見積もりを取ってから選ぶことで、料金や対応の違いが分かります。無料で見積もりを取れるサービスから始めるのがおすすめです。
▶ 全国の遺品整理業者を料金・口コミで無料比較(みんなの遺品整理)
参考にした情報
・相続登記の義務化について(法務省)
・訪問購入・不用品回収に関する相談事例(独立行政法人 国民生活センター/各地の消費生活センター)
※ 手続きの詳細や最新の制度は、各公的機関の公式情報をご確認ください。