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品目別 / 捨てる前に確認したい遺品

遺品整理で出た着物、捨てる前に
― 値段がつく着物の特徴と、査定の進め方

最終更新:2026年7月25日

このページで分かること

遺品整理でタンスを開けると、着物が何枚も出てくることがあります。「もう誰も着ない」「サイズが合わない」という理由で、そのまま処分されがちな品です。

ただ、着物は種類や状態によって、値段がつくことがあります。一方で、まったく評価されないものもあります。このページでは、どういう着物なら査定に出す価値があるのか逆に評価されにくいのはどれかを、正直にまとめました。

「全部売れます」とは書きません。値段がつかないものもあります。ただ、判断がつかないまま捨ててしまうと、後から確認する手段はありません。だからこそ、処分の前に一度見ておく価値があります。

判断値段がつきやすい着物の特徴

次のような着物は、需要があるとされています。当てはまるものがあれば、査定に出す価値があります。

1. 正絹(しょうけん)のもの

絹100%の着物です。着物の評価は素材から見られることが多く、正絹かどうかが最初の分かれ目になります。手触りがなめらかで、光沢があるのが特徴です。

2. 産地物・伝統工芸品

大島紬、結城紬、加賀友禅、京友禅、久留米絣など、産地や技法がはっきりしているものは需要があるとされています。証紙が残っていれば、それが裏付けになります。

3. 作家物・落款のあるもの

作家の名前や落款(らっかん)が入っているものです。誰の作品か分からなくても、署名らしきものがあれば、そのまま査定に出してください。

4. サイズが大きいもの

意外に思われるかもしれませんが、裄(ゆき)や身丈が大きい着物は需要があるとされています。現代の方は昔より体格が大きいため、小さい着物は着られる人が限られるためです。

5. 帯・反物・和装小物

着物本体だけでなく、袋帯・名古屋帯、仕立てていない反物、帯留めや簪(かんざし)なども対象になることがあります。まとめて見てもらいましょう。

💡 判断がつかなくても大丈夫です

素材や産地を見分けるのは、専門家でなければ難しいものです。「たぶん価値はない」と自己判断で捨てないことが、いちばん大切です。まとめて査定に出せば、仕分けは相手がしてくれます。

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正直な話評価されにくい着物

当サイトは「なんでも高く売れます」とは書きません。値段がつきにくいものも、あらかじめお伝えします。

ウール・化学繊維(ポリエステル等)の着物

普段着用に作られたもので、需要が限られるため、値段がつきにくいとされています。

シミ・カビ・虫食い・黄変があるもの

状態は評価に直結します。とくに広範囲のカビや、生地が変色しているものは厳しくなります。ただし「まったくゼロ」とは限らないので、状態が悪くても一度は見てもらう価値があります。

サイズが極端に小さいもの

着られる方が限られるため、評価が下がる傾向があります。

浴衣・洗える着物

量産品が多く、状態が良くても高い評価は期待しにくいとされています。

⚠ それでも「捨てる前に」をおすすめする理由

上の条件に当てはまっても、実際に見てもらうまで確定しません。素人目にはウールに見えても正絹だった、というケースもあります。査定は多くの場合無料で、断ることもできます。捨ててしまうと、確認する手段そのものが失われます。

最重要証紙は絶対に捨てないでください

これがこのページで、いちばんお伝えしたいことです。

証紙とは

産地や織元、技法などを証明する小さな紙・布のラベルです。着物をたたんで包んである「たとう紙」の中や、着物の端に縫い付けられていることがあります。

例:本場大島紬の地球印、結城紬の証紙、伝統工芸品マークなど

なぜ重要なのか

証紙があると、その着物が何であるかを証明できます。逆に証紙がないと、価値のある着物でも「証明できないもの」として扱われ、評価が下がることがあります。

ゴミに見える小さな紙でも、捨てないでください。たとう紙ごと、そのまま査定に出すのが確実です。

注意査定前にやってはいけないこと

よかれと思ってやったことが、逆効果になることがあります。

① 自分でクリーニングに出す

着物のクリーニングは高額になることがあり、買取額を上回ってしまう可能性があります。汚れがあっても、そのまま査定に出してください。

② 自分でシミを落とそうとする

家庭用の洗剤や水拭きは、生地を傷めたり色を落としたりすることがあります。触らずそのままが原則です。

③ 証紙・たとう紙を捨てる

前述のとおりです。付属品はすべて一緒に出してください。

④ 一部だけ選んで出す

「これは価値がないだろう」と自分で選別すると、判断を誤ることがあります。まとめて見てもらい、仕分けは相手に任せるほうが確実です。

方法買取方法3つの違い

着物は重くかさばるため、点数が多い場合は運ぶ方法が問題になります。

方法向いている場合注意点
出張買取点数が多い場合。自宅に来てもらえるので、運ぶ必要がありません。遺品整理では最も現実的です立ち会いが必要。訪問日の調整がいります
宅配買取点数が少ない場合。自分の都合のよい時間に梱包して送れます梱包の手間がかかります。着物は重くかさばります
持込買取近くに店舗があり、その場で結果を知りたい場合運搬が大変。店舗が近くにないことも多い
💡 遺品整理では「出張買取」が現実的です

タンス一棹ぶんの着物を、梱包して発送するのは相当な負担です。自宅まで来てもらえる出張買取なら、そのまま見てもらえます。片付けの日程に合わせて呼べる点も利点です。

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着物以外の遺品もまとめて見てほしい方はこちら(バイセル)

選択肢売る以外の方法もあります

思い入れのある着物を「売る」ことに抵抗がある方もいます。ほかの選択肢も挙げておきます。

リメイクして手元に残す

バッグ、小物、洋服などに仕立て直す方法です。形を変えて残したい場合に選ばれます。専門に受け付けている工房や業者があります。

寄付・譲渡する

着物を必要としている団体や、着付け教室などに引き取ってもらう方法です。誰かに使ってもらいたいという気持ちに沿った選択です。

供養してから処分する

故人が大切にしていた品を、そのまま捨てるのは忍びない――そう感じる方も多くいます。お焚き上げや供養を受け付けている寺社・業者があります。遺品整理業者がオプションとして扱っていることもあります。

💡 迷ったら、まず全体像を確認してから

着物以外にも、判断に迷う遺品があるはずです。先に全体を把握してから決めると、後悔が減ります。

捨ててはいけないもの17選(判断リスト)を見る

ほかの品目:骨董・掛軸 / 切手・古銭 / カメラ / 貴金属・ブランド品

よくある質問

汚れやシミがある着物でも見てもらえますか?
見てもらえます。状態が悪いと評価は下がりますが、値段がつかないと決まったわけではありません。ご自身でクリーニングに出したり、シミを落とそうとしたりせず、そのままの状態で査定に出してください。かえって価値を下げてしまうことがあります。
証紙がないと、まったく値段はつきませんか?
そうとは限りません。証紙がなくても、生地や織り、仕立てから判断されることがあります。ただし証明できるものがあるほうが評価されやすいため、たとう紙や付属品は捨てずに一緒に出してください。
枚数が多いのですが、まとめて見てもらえますか?
出張買取であれば、自宅まで来てもらえるので枚数が多くても対応してもらえます。着物は重くかさばるため、点数が多い場合は宅配や持込より出張が現実的です。申し込みの際に、おおよその枚数を伝えておくとスムーズです。
査定してもらった後、断ることはできますか?
多くのサービスでは、金額に納得できなければ断ることができます。ただし業者によって条件が異なるため、事前に「査定のみでも可能か」「キャンセル料はかからないか」を確認しておくと安心です。
相続放棄を考えている場合でも、売って大丈夫ですか?
おすすめできません。遺品を売却すると「相続を承認した」とみなされ、相続放棄ができなくなる可能性があります。故人に借金がある可能性がある場合は、売却も処分もする前に、弁護士・司法書士にご相談ください。
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このページについて
着物の評価に関する記述は、買取事業者が公開している解説や、和装の一般的な知識にもとづいてまとめています。買取価格を保証するものではなく、評価は品物の状態・時期・依頼先によって大きく異なります。
・古物営業法(古物商許可について)/警察庁
・訪問購入に関する相談事例/独立行政法人 国民生活センター
・相続放棄について/法務省
※ 実際のご判断は、査定を行う事業者および専門家にご確認ください。

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