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STEP 1 / 期限のあるものを確認する

遺品整理はいつから始める?
― 期限のある手続きと、状況別のタイミング

最終更新:2026年7月25日

このページで分かること

遺品整理そのものに、法律で決められた期限はありません。気持ちの整理がつかないうちは、無理に始める必要はないのです。

ただし、遺品整理の周辺にある手続きには、はっきりした期限があります。とくに相続放棄の3か月は、知らないまま過ぎてしまうと取り返しがつきません。このページでは、期限のあるものを一覧にしたうえで、持ち家・賃貸・遠方など状況別に、いつ始めるのが適切かを整理しました。

「早く片付けなければ」と焦る必要はありません。ただし、期限があるものだけは先に確認してください。順番を間違えなければ、慌てずに進められます。

結論遺品整理に法的な期限はありません

まず、ここを押さえてください。焦る必要のない部分と、急ぐべき部分を分けて考えます。

四十九日を目安にする方が多い

法律上の決まりはありませんが、四十九日の法要が済んだころに始める方が多いとされています。親族が集まる機会でもあり、遺品の扱いについて話し合いやすいためです。

気持ちが追いつかないなら、待ってもかまいません

遺品に触れること自体がつらい時期もあります。持ち家で、期限に追われる事情がないのであれば、無理に急ぐ必要はありません。数か月、あるいは一年たってから始める方もいます。

重要ただし、これらには期限があります

遺品整理は急がなくても、これらは期限内に動く必要があります。日付を確認して、カレンダーに書いておくことをおすすめします。

手続き期限内容
相続放棄・限定承認3か月以内相続の開始を知った時から。借金を引き継がないための手続き。最重要
準確定申告4か月以内故人に確定申告が必要な所得があった場合
相続税の申告・納付10か月以内相続税がかかる場合。遅れると加算税が生じることがあります
相続登記3年以内不動産の名義変更。2024年から義務化されています
年金の受給停止10〜14日以内厚生年金は10日、国民年金は14日が目安。放置すると返還が必要になることがあります
健康保険証の返却14日以内市区町村または勤務先へ
賃貸住宅の退去契約による片付かない間も家賃が発生し続けます。実務上いちばん急ぐ要因
💡 期限は「亡くなった日」からとは限りません

相続放棄の3か月は「自己のために相続の開始があったことを知った時」から数えます。事情によって起算点が変わることがあるため、判断に迷う場合は弁護士・司法書士にご確認ください。

最重要とくに注意すべき「相続放棄の3か月」

遺品整理と直接関わる、いちばん怖い落とし穴です。ここだけは必ず読んでください。

⚠ 遺品を処分・売却すると、相続放棄ができなくなることがあります

故人に借金がある可能性がある場合、遺品を処分したり売却したりすると、「相続を承認した」とみなされ、相続放棄ができなくなる可能性があります。

「片付けただけ」のつもりでも、財産的な価値のあるものを処分すれば、その対象になり得ます。借金や連帯保証の有無がはっきりしないうちは、片付けを始める前に弁護士・司法書士にご相談ください。

まず確認したいこと

借金の有無は、郵便物(督促状・カード会社からの通知)、通帳の引き落とし履歴、契約書類などから手がかりが得られます。これらは捨てずに保管してください。

捨ててはいけないもの17選で、確保すべき書類を確認する

判断状況別・いつ始めるのが適切か

ご事情によって、急ぐべきかどうかが変わります。近いものを参考にしてください。

賃貸住宅だった場合 ── 早めに動く

いちばん急ぐケースです。片付かない間も家賃が発生し続けます。管理会社に退去予定日を確認し、そこから逆算して日程を組みます。物量が多い場合、業者の予約が取れるまで時間がかかることもあるため、早めに見積もりだけでも取っておくと安心です。

持ち家で、住む人がいない場合 ── 数か月の猶予はある

急ぐ必要はありませんが、放置すると傷みが進みます。また、売却や賃貸に出す予定があるなら、その時期から逆算して考えます。固定資産税も発生し続ける点は頭に置いておきましょう。

遠方に住んでいる場合 ── まとめて日程を確保する

何度も通うのは負担が大きいため、数日まとまった日程を確保して一気に進めるか、業者に任せる形が現実的です。立ち会いなしで対応してくれる業者もありますが、その場合は貴重品の扱いを事前に取り決めておきましょう。

相続人が複数いる場合 ── 話し合いを先に

後から「勝手に処分した」と揉めることがあります。着手前に、誰が何をどう扱うか、費用は誰が負担するかを話し合っておくことをおすすめします。形見分けの希望も、この段階で聞いておくと安心です。

準備始める前にやっておきたいこと

いきなり片付け始めるのではなく、この順番で進めると手戻りがありません。

1. 期限のある手続きを書き出す

上の表を見ながら、ご自身に当てはまるものの期限日をカレンダーに記入します。ここが出発点です。

2. お金と手続きに関わるものを先に確保する

現金・通帳・印鑑・保険証券・権利証など。片付けが始まると出てこなくなります。

捨ててはいけないもの17選を見る

3. 価値がありそうなものを分けておく

着物・骨董・貴金属・カメラなどは、処分する前に確認しておくと後悔がありません。先に査定に出せば、処分する物量が減って費用も下がります。

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4. 業者に頼むなら、複数社に見積もりを取る

1社だけでは金額の妥当性が判断できません。日程に余裕を持って動くほど、比較する時間が取れます。

費用相場を確認する / 業者の選び方を確認する

まずは費用の目安を知りたいとき

複数社の見積もりを無料でまとめて取れるサービスがあります。日程に余裕があるうちに取っておくと、落ち着いて比較できます。

全国の遺品整理業者を、料金・口コミで無料比較する(みんなの遺品整理)

よくある質問

四十九日より前に始めてはいけませんか?
そのような決まりはありません。賃貸の退去期限がある場合など、事情によっては四十九日を待たずに進める必要があります。目安として四十九日を挙げる方が多いというだけで、守るべき期限ではありません。
一年以上たってから始めても問題ありませんか?
遺品整理そのものに期限はないため、問題ありません。ただし相続税の申告は10か月、相続登記は3年という期限があります。また持ち家を空き家のままにすると傷みが進むため、その点は考慮してください。
急いで片付けたいのですが、何日くらいかかりますか?
物量と間取りによります。ワンルームなら数時間、3LDK以上だと1日〜2日かかることもあります。業者に依頼する場合は予約状況にも左右されるため、退去期限が決まっているなら早めに相談してください。
相続放棄を考えていますが、部屋の片付けはできますか?
遺品を処分・売却すると相続放棄ができなくなる可能性があります。ゴミの処分であっても判断が分かれる場合があるため、自己判断で進めず、まず弁護士・司法書士にご相談ください。相続放棄には3か月の期限があるので、早めの相談をおすすめします。
賃貸の退去期限が迫っています。何から手をつければいいですか?
まず管理会社に正確な退去日を確認してください。そのうえで、現金・通帳・印鑑・保険証券などの重要書類を先に確保し、並行して業者の見積もりを取ります。物量が多い場合は自力では間に合わないことが多いため、早い段階で業者に相談することをおすすめします。
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参考にした情報
・相続放棄・限定承認の期間(民法)/相続登記の義務化について/法務省
・準確定申告、相続税の申告と納税/国税庁
・年金受給者が亡くなったときの手続き/日本年金機構
※ 期限の起算点や適用条件は個別の事情によって異なります。実際のご判断は、弁護士・司法書士・税理士等の専門家にご相談ください。制度は改定されることがあるため、最新の内容は各公的機関の公式情報をご確認ください。

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